
普段このサイトでは漫画のレビューをただ書いてきた。
こいつ漫画読んでばっかでしょうもねえやつだな、ってそろそろ思われ始めた気がする。悲しい。
なのでたまには真面目な記事を書いてみようと思う。次の真面目な記事はないかもしれない。
普段はwebディレクターという仕事をしていて、これでも結構ちゃんと働いている。
案外転職するのが難しい仕事?っぽいし、どうやってwebディレクターになったかたまに聞かれるので、一度自分の仕事であるwebディレクターについて書こうと思う。
ということでタイトルの通り、未経験からwebディレクターになる方法について説明していきます。
結構長いので目次見てもらって必要な部分だけ読んでくれれば。
目次
自己紹介
未経験からの転職で現役のwebディレクター
まずは自己紹介から。
タイトルにも記載している通り、未経験からの転職で現在もwebディレクターとして働いている。
もともとは専門学校で3DCGについて学んでいて、成績もまあまあよかったので3Dのモデラーとして就職活動をしていた。
内定を何個かいただいたところで、3DCGモデラーの初任給がバカ低いことに気づき、急遽当時初任給が結構高い企業が多かったwebデザイナーになることを決意し、ぎりぎりで新卒で前職のデザイン事務所に就職。
そもそもあんなになりたかった3DCGモデラーを初任給の高さだけで諦めるあたり、当時の僕は何を考えてたのかようわからん感じではある。
まあそんなこんなでwebデザイナーとしてキャリアが始まりました。
新卒で2年間webデザイナー
そんなこんなでwebデザイナーとして働き始めた。
webデザインも勉強してなかったのでこれも未経験だったわけっすね。
一年ほど働いてみて感じたことは、webデザイナーってなぜか立場が弱いことが多くて、サイトの顔であるメインのデザインをしても手柄は全部webディレクターに持ってかれる、みたいなことがよくあった。前職が特殊なのかもしれないので一概には言えないけど。
作品として実績は残るが、評価はすべてディレクターに持ってかれるというのがすごくモヤモヤしていて、さらにその時の担当してくれていたディレクターが結構無能だったこともあって、退職を決意。
最初はwebデザイナーとしての転職を考えていたが、
- あの無能な上司がなれるなら俺にもなれる!
- 手柄は全部欲しい!評価されたい!
- webデザインの知識もあるしいけるやろ!
みたいな理由でwebディレクターへ転職することを決意。
今思うとクソみたいな理由。でも別にこれを面接でそのままいうわけではないしまあOK。
未経験からwebディレクターのみに職種を絞って転職活動
中小企業で学歴もなかったが、なぜか自信だけはあった。
多分どこでも受かるやろと本気で思っていた。
そして思ってたとおりに第一志望の企業に未経験でwebディレクターとして採用。
今もこの会社で働いてるが、100名以上のwebディレクターの同僚を見てきたが未経験はいまだに僕だけなので結構珍しかったんだなあと今では思う。
ただ、根拠なしの自信だけで転職活動をしたわけではない。
戦略を練った上で企業が欲しがるwebディレクター像を完全に演じきることができたので未経験でもこいつを採ろう!と思わせることが出来たのだと思う。
- どういう戦略を練ったのか
- どういう準備をしたのか
については詳しく後述してあるのでここでは割愛させてもらう。
社員数10人未満の中小から社員数数千人以上の大手へ転職
そ社員数が10人未満のデザイン事務所から社員数数千人のだれもが知っているような企業に未経験でwebディレクターとして採用されました。
別におれすげー!っていいたいわけではなく、学歴も社歴も経験もなくても大手企業に採用されることは、戦略を正しく錬ることができて準備を怠らなければぶっちゃけ誰でもできるってことを僕自身で証明したので、安心して欲しいってこと。
第一志望に採用されたので、他に受けていた企業については途中で選考を辞退したわけだけど、書類が通った企業は全て1次面接は突破できた。準備は大事。
未経験から転職時のスキルセット
未経験とはいえ、webデザイナーとして働いていたわけなので最低限のweb知識は持っていた。
さすがにまじでなにもwebについて知らない!って人はそもそもwebディレクターになりたい!とはならんと思うので、知識が本当にゼロの人は今回のスコープからはずさせてください。
- html
- css
- jQuery
- photoshop
以上。
プログラミングについては何一つ知らなかった。Javaとjavascriptの違いも知らなかった。そんなレベル。jQuery使っててこれはまじでやばい。
あとはデザイナーだったのでポートフォリオを持っていったけど、ほとんどの企業でポートフォリオの内容については聞かれなかった。
そもそもポートフォリオの作品について面接でなにか聞かれたら負けだなって思ってた。
ディレクターとして面接受けに来たので、ディレクターとしての能力があるかを測ってもらうのが目的だったわけだから、その段階でポートフォリオの作品について聞かれる=ディレクターの面接として聞きたいことがないということ。
ということで、他サイトなどでよく書かれている"ディレクターとして必要とされる知識や能力"は一切ない状態で転職に挑みました。
もちろんあるに越したことはないが、なくてもなんとかなるということがわかってもらえたかと思う。
webディレクターとは
合コンとかでwebディレクターしてますって言うと大体変な空気が流れる。
webディレクターあるある。
知らない人が多い上に仕事内容を説明しづらいので合コンの自己紹介は地獄。
webディレクターについて簡単に説明
すごーーーく簡単にいうと
- webサイトのページや機能を作る上で、全体を管理する人
- 絵を書くのはデザイナー、機能を作るのはプログラマー。それ以外の全ての仕事をする人
って感じ。ここまで簡略化した説明はインターネットの大海原を探してもそうそうないと思う。
でもまあ大体こんな感じ。
詳しい仕事内容については後述します。
ここでは全体を管理する監督的な立ち位置でありながら、全ての仕事を幅広く対応しなければならない雑用でもある職種と思ってもらえればいいかと思う。
会社による違い
事業会社
すげー簡単に言うと自社で提供するwebサイトから収益を得ているのが事業会社。
楽天とかGMOとか。大手企業に多いと思う。
自社内でほとんどの業務が完結するので外部の人間と会う頻度は低い。
僕自身も事業会社で働いているので、この記事で書かれてるのは基本的に事業会社のことだと思ってもらえれば助かります。
受託会社
他の会社から依頼を受けてモノを作るのが受託会社。
他企業が実現したい構想を、お金をもらって形にしてあげるイメージ。
他企業と自社の間に立って調整をするのが受託会社のwebディレクター。
webディレクターとして受託会社で働いたことがないのでもしかしたら少し違う部分があるかも。
どちらの企業の方がいい!ってのは一概には言えないけど、自由が多いのは事業会社だと思う。
大手企業も事業会社であることが多いので、ひとまずは事業会社を目指すのがいいと思う。
仕事内容
webディレクターは本当にたくさんの仕事がある。
企業によって対応する業務が結構違うのでここでは大体こんな感じな仕事をしてるよ〜ってのだけざっくり書いていく。
ここに書いているのは一部だと思って欲しい。
自分自身事業会社でしか働いていないのでの事業会社の仕事内容となってしまうのはごめん。
受託会社の仕事内容について知りたい人は他サイトを見てみてください!
企画・立案
自社サイトの改善点を提案する仕事。
いろいろな効果測定ツールなどを利用して、数値ベースで仮説を立て、事業にとっていかにメリットがあるかを決裁者にプレゼンする。
人にもよるけど結構この仕事が一番やりがいがあると感じているディレクターも多い。
やりたいことを会社のお金でできるから最高だよね。
プロデューサー的な役割がある場合企業の場合はwebディレクターが対応しないこともあると思う。
企画までしたいのであれば面接時にディレクターの裁量については聞いてもいいかもしれない。
- 仮説立証
- 効果測定
- プレゼン資料作成
- プレゼン
チーム組成
提案した企画が通ったら、実現するためにチームを組成する。
企画内容によってはデザイナーだけ必要なあ場合や、エンジニアだけ必要な場合などもあるため、必要な人員を調整する必要がある。
また規模が大きくなってくると複数名の人員を確保する必要があるので、会社全体のプロジェクトの進行度も知らないと結構難しい。
- リソース(人員)の調整、確保
プロジェクトマネジメント
提案した企画が通り、チームを組成できたらいよいよプロジェクトが始まる。
プロジェクトのゴールと期日を定めた上で計画、進捗、作業系統化、コスト、リソース、時間、リスクといった制約条件を管理しながら、チームを効率的にリードしていく全ての作業。
以下のようなことを一通りやるのだけれど、僕はほとんどの単語の意味を転職活動始める前時点ではわかってなかった。
- 要求ヒアリング
- 要件定義
- ワイヤーフレーム作成
- 仕様作成
- スケジュール管理
- 予算管理
- 進捗の報告
- 品質管理
効果検証
プロジェクトがリリースされたら企画時に立てた仮説と、実際の効果を測定し検証していく。
リリースして終わりってディレクターも結構いるけど、ここをしっかりやるとエンジニアやデザイナーと仲良くなれるのでおすすめ。
俺たちの仕事はいくらの価値を生んだんだろ?ってのがわからないまま仕事が終わるのを結構彼らは嫌うので、こういう結果がでましたよ〜!というのを都度報告したい。
- 効果検証
- 報告
どういう人がwebディレクターに向いているか
飲み会の幹事をしたことがある人
飲み会の幹事がやってることはwebディレクターの仕事の全てといってもいいレベル。
企画して予算管理してステークホルダー(飲み会参加者)の要求をまとめて要求を満たすお店と値段を決めて実際に予約して当日飲み会がスムーズにいくように進行する
これはまんまwebディレクター。
webの知識がないだけでやってることは完全に同じ。
いやーお前に幹事任せてよかったよ〜!と言われて嬉しくなるタイプの人間は確実にwebディレクターに向いていると思う。
ブロガー
ブロガーも飲み会の幹事と似ているが、webの知識を持ってるのがプラスポイント。
ブロガーは一人でサイト立ち上げから運用まで一気通貫で対応しているので、基本的にwebディレクターとやっていることは変わらない。
ただwebディレクターはひとりで働くわけではなくチームの一人として働くことになるので、コミュニケーション能力などが必要となる。
1日の大体の流れ(事業会社の場合)
ひたすら資料を作りひたすらミーティングをして決めるべきことを決めていくのが基本的なwebディレクターの1日。
実際の僕のカレンダーがこれ。地獄でしょ。
webディレクターに転職する上で必要なスキル
必須スキル
最低限のwebの知識
どういう仕組でwebサイトが動いているのかくらいは最低限知っておく必要がある。
ただプログラムの知識だったり、デザインの知識に関してはそこまで必要ではない。
僕自身はプログラム知識0デザイン知識100みたいな状態で転職活動をしてきた。
未経験での採用を狙っていたので、この辺の知識については入社後にちゃんと勉強できることを伝えられればそこまで問題ではない。
ただ働き始めたら必須の知識になるので、webディレクターにいらない知識ではない、
そこは勘違いしないほうが良さそう。
最低限のコミュニケーション能力
webディレクターは人と話すことが業務の半分を占める。
ミーティングで初対面のエンジニアやデザイナーと話すことも多いので、初対面で人見知りするような人は結構厳しいと思う。
ただ僕自身かなりのコミュ障&元ひきこもりなので、完全に人と喋れないってわけでなければ大きな問題はないと思う。
僕の場合はコミュ障ではあるが、仕事だと思えば普通に喋れるので特に問題にはならなかった。
Google力(検索能力)
webディレクターの仕事はかなり多岐に渡るので、知らない知識の仕事がばんばんある。
なので知らない知識が出てきた際に、すぐに検索して自分の知識にすることを常に考えながら働く必要がある。
なので普段からわからない単語や知識をわからないままにしないで、都度検索することができるのは必須のスキルとなると思う。
あると良いスキル
プログラム知識&インフラ知識
webシステムの進行を管理する上で、プログラムとインフラの知識は必要となる。
だが、仕事を進めるうちに覚えていける部分ではあるので、必須ではない。
実際に僕自身プログラムについては全然わからない&書けない状態で入社したが、半年も必死に働けばエンジニアと話して仕様を決めていくくらいの知識はつくので安心して欲しい。
ただプログラムの知識があまりにもないとエンジニアの人からまじで嫌われるので、入社前にかなり勉強はしておいたほうがいいと思う。
僕も入社当初はかなり苦労した。
SQL知識
できるだけ自身でSQLを書けるようになっている方が望ましい。
効果測定など、データが必要なタイミングで毎回エンジニアに依頼することになってしまう。
エンジニアに他の仕事を止めて対応してもらうことになるので効率は下がってしまう。
ただディレクターがそもそもデータを取れる権限がない会社もあるので必須ではないかも。
マーケティング知識
マーケティングに関しては大体の事業会社はマーケティング部門を抱えているはずなのでそこまで必要ではない。
マーケターがいない場合はディレクターがマーケティング部分も担う可能性があるので、ゆくゆくは持ちたい知識のひとつ。
ブラインドタッチ
webディレクターはミーティングをする際、司会と議事録を両方担当することが多い。
なのでミーティング参加者とミーティングのゴールに向けて話しながら、その場で出た発言を議事録として残す必要がある。
そのためブラインドタッチができるのは必須ではあるが、未経験で採用されてすぐにそんな大変な場に放り込まれることもないと思う。
録音するのもありだけど、録音したものを聞いて議事録に書き起こすと、ミーティングの時間の2倍以上の時間がかかるのでできればミーティング中に要点を全て残しておけるようになっていたほうがいいと思う。
なので入社時には必須ではないが、ある程度働いた段階では出来ていて欲しいスキル。
ぶっちゃけいらない(と思う)スキル
デザイン知識
僕はデザイナーからの転職だったので、デザインの知識をフルに使える!と思っていたが全然そんなことはなかった。
そもそもデザイナーはその道のプロが既に居るわけなので、特にディレクターがデザインを知ってる必要はあまりない。
ただプレゼン資料やミーティングの資料など、資料を作成する機会はかなり多いのできれいで読みやすい資料を作れるのは他のディレクターと差別化ができる部分ではある。
エクセル、ワードの知識
業務でエクセルやワードは結構使う。
だがそんな複雑なマクロを組むみたいなケースはそこまでないので、必要なときに必要な関数をぐぐりながら使っていけばそこまで問題ではない。
さらに仕事で使っていくとマクロも覚えていくので、入社前に必須で必要かといわれるとそこまでではないと思う。
転職準備
転職エージェントを使うかどうか決めるポイント
普通にどっちでもいいと思う。
転職エージェント経由じゃないと受からないってことは確実にないので、便利だと思うなら使えばいいし、自分でできると思うなら使わなければいいと思う。
以下では僕が転職エージェントを使うかどうかを決めたポイントを書いていく。
面接の日程調整などをできる余裕があるか
仕事をしながら転職をするとなると、選考希望の企業と日程の調整をする必要がある。
1社や2社であれば特に問題ないが、10社以上受ける場合に日程の調整に時間が非常にかかることがある。
日程の調整についてもディレクターに必要なスキルではあるが、無料でやってくれるし転職エージェントに任せるのは有りだと思う。
履歴書、職務経歴書、ポートフォリオが一定の水準を超えているか
転職エージェントは色々な人の履歴書や職務経歴書を見てきているので、受かりやすい書き方やフォーマットを熟知している。なので自分の履歴書が100点!と自信を持っていえない場合は転職エージェントに添削してもらうのがいいと思う。
ちなみに僕の友達は転職エージェントに登録して履歴書と職務経歴書の添削だけしてもらってエージェントを解約するという鬼畜の所業をしていた。まあ制度としては全然問題はないんだけどw
年収の交渉をしたいか、また自分でできるか
無事面接を通過していくと最終的には金額面で企業と交渉をする必要がある。
ここで自分の希望年収を押し通すことができる人はエージェントを利用する必要はない。
ただ年収の交渉は結構苦手な人も多いので、希望年収だけ伝えて変わりにやってもらうのはかなり精神的にも楽かと思う。
ただwebディレクターとしては交渉力も必要なので年収交渉は自分でやるくらいの気合はほしいところ。
【参考】自分の場合は転職エージェントを利用しました
初めての転職活動だったこともあり、プロの意見が欲しいっていうのと、日程調整がめんどくさかったのが理由で自分は転職エージェントを利用しました。
転職エージェントはどこがいいのかというと、ぶっちゃけどこでもいいです。
IT企業に強いエージェント!とか全然どうでもいい。
大事なのは担当者。
有能な担当者が多いっていう意味では大手の転職エージェントのほうがいいのかとは思うが、有能な担当者にあたるかも実際問題わからないので転職エージェント選びはまじで適当でいいと思う。
僕は4社くらい転職エージェントに登録して、その中で一番この人仕事できるなーって思った人がいたところを選びました。
マイナビエージェントだったので最大手なんだけどw
【重要】履歴書や職務経歴書に書くべきポイント
なぜ未経験でwebディレクターになりたいと感じたのか
必ず聞かれる。
ここに説得力がないとそもそも書類が通らない。
未経験でディレクターになりたいって人は結構珍しいので、なんで未経験なのにディレクターなの?という点にしっかりと答える必要がある。
ただキャリアアップだからみたいな理由だと印象はあまりよくない。
僕の場合は前職での経験とプロジェクト全体に対しての裁量が欲しいというのを実体験を絡めて書いた。
プロジェクト全体に対しての裁量に関しては、1デザイナーやエンジニアでは決められない部分をディレクターは関われるので、そこに魅力を感じてるみたいな書き方。
僕と同じような書き方である必要は全然ないので、自分なりの言葉で未経験なのにwebディレクターにならなくちゃいけない根拠をちゃんと記載するようにして欲しい。
転職エージェントを利用している場合はこの点を重点的に見てもらうようにすればいいと思う。
有能な担当者の場合こちらが言わなくてもちゃんと添削してくれる。
未経験でもwebディレクターをやっていけると思う根拠
ぶっちゃけ根拠なんてないと思う。
だってやったことないんだもん、、根拠なんてねえわ。。ってなると思う。わかる。
ただ面接官視点に立つとある程度の根拠がない人を採用するわけにはいかないこともわかると思う。未経験の人材であれば特にね。
なのでこいつは未経験だけど、絶対有能なwebディレクターに成長しますよ!と思わせる根拠を提示する必要がある。
僕の場合はいかに仕事に対して熱意があるか、いかに情報を日々インプットしてきたかを記載した。
そもそも未経験でwebディレクターなろうとしてるやつめちゃ熱意高いやん?わからん?くらいの勢いで書くようにしていた。
【最重要】転職先企業選定
未経験でwebディレクターを募集している企業を探す
まずは未経験でwebディレクターを採用している企業がないかを探す。
あまり数としてはないかもしれないが、とりあえず未経験で採用している全ての企業を洗い出すことをおすすめする。
未経験で採用している企業は基本的に資本が潤沢であることが多い。
webディレクターになる基本的なコースとしてはwebデザイナーやエンジニアから、徐々に自分の職能外の仕事をはじめて、webディレクターになる、みたいなのが周りを見ていると多い。
なのでwebディレクターを育てるのは結構時間がかかることがわかっているが、採用している企業ということになるので、大手の企業が結構多い。
【重要】未経験でwebディレクターを募集していない企業でも、伸びている企業を探す
これが最重要。
そもそも募集していないので未経験の志望者のライバルがいないこともポイント。
実際に僕も未経験OKとは記載されていない今の会社に入った。
実務経験3年以上のwebディレクターを募集していた今の会社に、未経験だけど一度話をしてくれ!といってなんとか潜り込み結果採用された。
また伸びている企業は採用が追いついていない場合が多いし、アシスタントとしてでも人材が欲しいような場合が結構ある。
なので募集してないから応募しないってのはかなり損していると思う。
選考する企業を全て洗い出したら優先度をつける
優先度は必ずつけよう。
優先度をしっかりつけることは選考を有利にすすめる上でかなり重要。
企業研究をいかにするかが選考に大きく関わってくるので、優先度の高い企業を重点的に調べつくしたい。
【重要】企業研究
色々なサイトで企業研究については書かれているので、ここで詳しくは書かないが、基本的な企業の情報は全て頭に入れておこう。
どの部署で働きたいかを結構聞かれるので、その企業がやっている業務については全て把握した上で面接に挑みたい。
僕の場合は第一志望の企業については企業研究に20時間くらいは使ったと思う。
まあ20時間とはいってもインターネットに落ちている情報をひとつにまとめて覚えておくだけなので、難易度はめちゃ低い。
時間そんなに取れないと思うかもしれないが、土日に8時間ずつ調べるくらいのタスク量なので、必ずやってほしい。
人生が決まるかもしれないのに20時間も作れないってのは結構もったいないので第一志望だけでもいいのでそこまでしっかり準備して欲しい。
【最重要】面接対策
未経験採用は即戦力を求められていない
未経験でも書類を通過させたということは、そもそも即戦力を求めていないか、人事が相当無能かのどちらか。
即戦力じゃなくても育てる気がある企業というのは確実にある。
なので俺を取ると速攻価値がありますよ!っていう売り方はするべきではない。
ここで取るべき戦略は
俺をいまは未経験だけど、未経験でも入り込もうとするようなやる気もあるし能力も高いしいずれ絶対会社のためになる。しかも今なら年俸も安く買えるよ?
と面接官に感じさせられるかが最も重要なポイント。
一次面接が最も重要、現場の社員にどう思われたいか
面接は大概、一次面接が現場社員、二次面接が人事、三次(最終)面接が役員みたいな流れだと思う。違ったらごめん。
一次面接を通過したらもうほぼ合格したと思っていい。
人事との面接で年俸の折り合いがつかないとかでなければ基本的に人事としても現場で必要としている人を落とす理由はない。
現場の社員は合格したら実際に一緒に働くことになるので、能力が高くてもこいつなんかきらいだなーって理由だけで全然落としてくる。
これは社会人としてどうなの?とも思うけど、人間だからまあ仕方ないこと。
面接官に"こいつと働きたい"と思わせられる印象を残す方法
なので面接官にこいつと働きたいと思わせるのが最重要である。
とにかくいいやつだと思わせること。
実際に自分が面接官の立場だったらいいやつそうなやつと働きたいでしょ?
ただいいやつだと思わせるのはマジで難しい。面接は1回だし。
それにこっちが完璧にいいやつを演じることができたとしても、面接官の好みじゃなければ終わり。
で、大体いいやつってどういう人なのかというと
- 気が使えて
- 謙虚で
- フランクで
- 話が面白い
こんなやつ。全然自分こんな人じゃない・・・。って思うかもしれない。
でもがんばってこんな人になりきってくれ。
何度もいうが、未経験で書類を通過している時点でwebの知識や能力はもうそこまで重要ではない。
なのであとは結構人柄で勝負なんだ、無理ゲーと思うかもしれないが理解して欲しい。
いや面接でそんなにいいやつと思わせるの無理だわ、って思ったかもしれない。
でも絶対に思わせろ。これはもう無理とかじゃなくてやらねばならない。
そもそも未経験というかなり大きなアドバンテージを背負っているんだから、いいやつだと思わせるための努力くらい惜しまずにやろう。
僕の場合はひたすら想定の質問と想定の回答を用意した。
その想定の回答におもしろエピソードを入れることをかなり意識して作った。
そして転職エージェントにこの想定の質問・回答集を読んでもらって、おもしろいかどうかをめちゃ聞いた。普通に頭おかしい。
あと面接練習は絶対にやったほうがいいと思う。
お父さんでも友達でも転職エージェントでもいいけど、リハーサルはすればするほど当日うまくなるので、ぶっつけ本番では行かないほうがいいと思う。
面接
webディレクターはプレゼンをする仕事。自分を上手くプレゼンできない人を企業は欲しがらない
webディレクターの仕事内容から逆算すると、企業はどういう人物像がほしいかはある程度わかる。
- 期日を守って確実な仕事をしてもらいたいので、しっかりした人が欲しい
- ミーティングなど限られた時間で全てを決める必要があるので、時間管理ができる人が欲しい
- いろいろな関係者と話して円滑にプロジェクトを進めてほしいので、コミュ力が高い人が欲しい
この辺をしっかり理解した上で、自分という商品をプレゼンするのが面接の場だ。
webディレクターはプレゼンをして仕事を勝ち取ることが多いので、自分すらプレゼンできない人間を企業は欲しがらない。
面接開始時間だけでなく、面接自体の時間も必ず守る
限られたミーティングの時間で結論を導くのもwebディレクターの大事な能力の1つ。
自分のいいところを全て伝えたいという気持ちもわかるが時間をオーバーしただけでwebディレクターとしての資質なしと判断されてしまう。
僕の場合は面接官から自己PRお願いしますみたいに言われるタイミングで大体時間どのくらい使えるかを確認した上で、持ち時間によって話す内容を変えるようにしていた。
面接官の時間をもらっているので、そのことを念頭に置いた上で面接に挑んで欲しい。
最低限の面接ポイント
清潔感のある格好で
企業によるがスーツを着てく必要はない。
そもそもIT企業でスーツ着て面接しにくることがプラスに働くことはほぼないと思う。
ただ受ける企業が全員スーツみたいな会社であればスーツで行くのが無難かも。
とにかく清潔で場にふさわしい格好であれば問題ないと思う。
面接官の目を見て
コミュ力なさそうと思われたら終わり。
常に目を見てくるのもきもいからあれだけど、話を聞くときとかはしっかり面接官の目を見るのが大事だと思う。
【参考】自分の場合どのように面接に挑んだか
オフィスカジュアルな格好で面接に挑んだ。
ただ僕の場合は企業に印象を絶対につけるというのが目標だったので、金髪で面接に挑んだ。これは真似しないで欲しい。
なんならかなりコミュ障だったので、軽く酒飲んで面接に行った。これは真似しないで欲しい。
ただそのおかげもあってかかなり面接は盛り上がった。もう時間終わりかもっと話聞きたかったよ、と面接官に言わせた時点でぶっちゃけ勝ちを確信していた。
必要なのは準備。まじで準備。
その他転職のノウハウ
第一志望の企業には書類で落とされても諦めるな!もう一度出せ!
僕は今の会社に入るときに一度書類で落とされている。
普通に学歴で足切りかと思ったけど、どうしてもそこに入りたかったので、知らん顔して同じ書類を再度出した。
そしたら通った。
これは1度落ちたのにもう一度送ってくるなんて気合のはいったやつだ!と人事に思われたわけでは全然ない。
普通に大企業にもなると選考の担当者なんて複数いる。
なので1回目送ったときの担当者には合わなかったけど、2回目に送ったときの担当者には刺さったというだけ。
なので一回送っただけで諦めるのはまじでもったいない。
それに二回送るのは無料。労力もほぼゼロ。ちょっとダサいくらい。そんなん無傷。
だって第一志望だろ?まじでいきたいんだろ?
会わずに決められるとか絶対いやじゃん!やれることはなんでもやろう!
企業は全く同じ能力でも欲しい時じゃなければ採らない
- 担当のwebディレクターが退職したタイミング
- 新しい事業を始めたタイミング
上記のようなタイミングにばっちし重なれば、未経験であってもあっさり受かることは多い。
まじで転職活動はタイミングがすべて。
タイミングが重なったときに確実にその席をとれるように、最大限に準備をしておくことが最も重要。
未経験での転職が成功したら
周りはほとんど経験者。転職してからが本当の戦い
即戦力は求められない。どこまで頑張れるか
採用されたらこっちのもん!とは思いたいが、まじでここからが大変。
何度もいうがwebディレクターの業務範囲は本当に広いので覚えなければならないことはたくさんある。
それらをすべて覚えた上で、独り立ちをする必要がある。
独り立ちするまで半年待ってくれる会社は少ないと思うので、受かってからはまじでディレクションとシステムの勉強は必死でやってほしい。
webディレクションの勉強で何冊か本を僕自身買って読んだけど、一番わかりやすかったのがこの本。
初心者でもわかりやすいので、書類選考のタイミングくらいからさらっと全部読んでおくのをおすすめする。
別にこの本じゃなくても多分大丈夫。
自分の強みを作る
他のwebディレクターと差別化する必要がある。
デザインあがりの人にはフロントエンドの案件が入ってくるし、エンジニアあがりの人には社内システムの案件が入ってきたりする。
なので自分の強みを作り、さらには周りにあの人はあの部分が強いねって思わせるブランディングも大事になってくる。
- 調整能力
- デザイン能力
- エンジニアリング能力
- マーケティング能力
- 企画・立案能力
働いていくと自分がどういう能力に向いているかってのがわかってくるので徐々に自分の強みを見つけて伸ばしていく努力をして欲しい。
まとめ
書き始めたときはこんなに長くなるとは思わなかった。
やっぱり数年働いていることもあって結構書くこと多いんだなあ。
とにかく、未経験で応募するということはかなりのアドバンテージであるので、そのアドバンテージをはねのけるレベルで努力が必要ということを伝えたかった。
これはwebディレクターだけでなく、すべての職種で言えることだと思う。
なにを求められているかをしっかりと見極めた上で適切な準備をした上で転職活動を頑張ってほしい。
これは完全な蛇足だが、僕は彼女つくるためにがんばって色々な努力をしてるんだけど、全然実らない。これは完全に蛇足。
ここまで読んでいただきありがとうございました!全部読んだ人いないと思うけどw
twitterもやってるのでwebディレクターへの就職を考えている人はDMなりなんなりで相談してもらえればと思います!