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みなさん、夜ふかししてますか?

 

明日も早いし早く寝ないといけない。

でも今日買った漫画を読みたい!ゲームをしたい!

そんな欲望自制狭間

 

葛藤の末、結局夜ふかししてしまった経験、皆さんもあるのではないだろうか?

僕は毎晩のように葛藤している。

そして毎晩夜ふかししてる

欲望には素直でありたい。

別に朝早く起きてやればいいんだけど!そういうことじゃねーんだよな!

 

 

そして夜ふかしをしすぎて生活リズムがぶっ壊れてしまい、翌日の自分につけを回してしまう。

夜ふかししなければよかった・・!

と毎回のように翌日の自分は思うわけなんだけど、どうしても夜が来ると夜ふかしをしてしまう。

 

そんな魔力を持つ、"夜ふかし"を題材とした漫画が今回紹介する"よふかしのうた"だ。

 

 

 

 

 

漫画「よふかしのうた」のあらすじ・舞台設定

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昼にみる街と表情をがらっと変える夜の町並み。

なにかいつもと違う感覚に、ワクワクしたとことがあるのではないだろうか。

そんな言葉で表現することが難しい、"夜の街のワクワク""夜ふかしの背徳感"のようなものを描いたのが本作「よふかしのうた」。

 

15秒でわかる簡単あらすじ

今日という一日に満足ができないと、人は夜ふかしをしてしまう。

本作の主人公である夜守コウもまた、日々の暮らしに充実感を得られないでいた。

そんな日々から目を背けるために夜守コウ深夜、はじめて一人で街に出る。

 

はじめての"よふかし"

普段とは少し表情の違う町並みを歩いていると、一人の少女「七草ナズナ」に出会う。

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なぜか優しく接してくる七草ナズナ。

そんな状況にとまどうものの、次第に彼女に興味を持ち始める。

そして夜守コウは、つまらない日々から逃れるように七草ナズナ"よふかし"をする日々が始まる。

 

今日に満足できるまで、夜ふかししてみろよ。少年

 

七草ナズナとの"よふかし"が夜守コウの運命を変えていく―――

 

的な。

世界観・設定

本作は毎日訪れる"夜"を描いており、非常に設定はシンプル

世界観についても、基本的には現実世界と同様なので物語に入り込みやすい。

漫画「だがしかし」の作者であるコトヤマ先生が描いているということもあり、日常の描写が繊細に(そして女の子がかわいく)描かれている。

 

とはいえ、ただの日常漫画かと問われるとそうではない。

この漫画を語るうえで外せない設定として

  • 吸血鬼が存在する
  • 吸血鬼に恋をした状態で血を吸われると吸血鬼となってしまう
  • 血を吸われて1年以内に吸血鬼になれないと、二度と吸血鬼にはなれない

という点がある。

ヒロインである七草ナズナや、本作で登場する女性の多くが吸血鬼。

まあ吸血鬼の女の子が出てくる漫画なんてのはくさるほどあるわけだけど。

"吸血鬼の美少女"というよくある話ではあるが、"恋をした上で血を吸われると吸血鬼になってしまう"という設定がプラスされることで物語に深みが増している。

 

登場人物紹介

主要キャラクター

夜守コウ

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不眠症の中学2年生。

毎日学校へ通い、授業を受け、友達と過ごす。

そんな同じ日々を過ごしていることに満足ができなくなり、よふかしをはじめた少年。

 

夜の街で七草ナズナと出会うが、彼女は実は吸血鬼

そんな彼女に血を吸われてしまう。

よくある物語では血を吸われると吸血鬼となってしまうが、実際はそうでないことを知り落胆する。

退屈な日々に嫌気がさしていたこともあり、吸血鬼になりたいと思うようになる。

しかし、吸血鬼になるためには血を吸われる対象にをする必要があることを知り、自身が吸血鬼になるために、七草ナズナに恋をしようと日々を過ごすことになる。

ナズナいわく、血がめっちゃうまいらしい。

七草ナズナ

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本作のヒロイン。吸血鬼。

かわいい。

吸血鬼として夜の街に出ては血を吸う相手を探している。

下ネタはするのに恋バナは苦手な女の子。

かわいい。

吸血鬼は血を吸う対象に恋をさせ眷属を増やすことが目的。

しかし彼女は眷属を増やすことを目的としていないのも特徴。

人間側キャラクター

朝井アキラ

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夜守コウの幼馴染。

コウと同じ団地に住んでおり、小さい頃はよく遊んでいた。

中学生となり年齢を重ねる内に昔のようには遊ぶことはなくなっていた。

コのことをウを気にかけているが、恋愛感情はなさそう・・?

彼女は早朝(ほぼ深夜)に散歩をして登校していたため、"よふかし"中のコウと久しぶりに出会うことになる。

今後のコウとの関係性に注目!

白河清澄

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出版社で働く24歳

職場でのハラスメントや、深夜まで続く激務に疲れ、夜の街を歩く。

七草ナズナの仕事のひとつである"添い寝屋"でマッサージを一度うけたことがあり、再度疲れを取りに来た際にコウと出会う。

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非日常を求めるコウとは対象的に、大人だからと現実を受け入れようとする彼女。

僕のような会社員の読者は最も感情移入をしてしまうキャラクターではないだろうか。

 

夕真昼(セキ・マヒル)

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アキラと同じくコウの幼馴染。

友だちが多く、スポーツ万能、成績優秀。

人当たりもよく教師からの信頼も厚い。

家が花屋。

コウはマヒルに憧れており、友達と思われていることを喜んでいる。

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年上の女性に恋をしている模様。

相手は吸血鬼か?

メンヘラさん・あっくん・秋山昭仁

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吸血鬼の少女であるセリに恋をした男性。

恋愛友情の間で揺れ、次第にメンヘラ化してしまう。

今までの生活をすべて捨てて、セリの眷属となることを選ぶ。

 

澤先生

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生徒の夜守コウからは"真面目で遊びのない大人"と評されている。

しかしコウが無理して優等生をしていたことを見抜いていたり、実際には堅物でない一面も見せる。

マヒルやコウが学校に来ていないことを心配しているシーンも。

今後物語に絡んできそうな人物。

鶯餡子(ウグイス・アンコ)

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探偵

吸血鬼について調べており、メンヘラさんについても調査をしている。

吸血鬼の生態や殺し方について詳しい。

"吸血鬼になりたい"というコウの夢についても知っているようで、今後も物語の核に絡んでくるのは間違いなさそう。

吸血鬼側キャラクター

桔梗セリ(キキョウ・セリ)

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吸血鬼ではあるが恋愛と友情について悩んでいる。

人との関わりにすべて恋愛が絡むことに疲れてしまい、メンヘラさんを利用して友情が成り立つかを試す。

試した結果、"人間と吸血鬼の友情が成り立たない"とメンヘラさんを殺そうとするが、友情の楽さや素晴らしさに気づきメンヘラさんを眷属とする。

小繁縷ミドリ(コハコベ・ミドリ)

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得意技は"君に興味あるなあ"ムーブ

数々のコミュニティを破壊してきたというオタサーの姫的吸血鬼。

メイド喫茶「ゔぁんぷ」でアルバイトをしており、人気ナンバーワン。

 

平田ニコ

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喋り方がナズナに似ており、吸血鬼の中ではサバサバ系。

吸血鬼の中ではリーダー的な立ち位置?

既刊4巻までではそこまで情報が出ていない。

蘿蔔ハツカ(スズシロ・ハツカ)

 

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吸血の一人だが、既刊4巻まででほとんど情報なし。

二十日大根というネーミングセンスは草。

蘿蔔=すずしろ=大根。

本田カブラ

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吸血の一人だが、既刊4巻まででほとんど情報なし。

 

キク

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マヒルが恋をしている女性。

原作で彼女が吸血鬼だとは明言されていないが、ほぼほぼ吸血鬼と見て問題なさそう。

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吸血鬼は7名いることがわかっている。

祭りの日にナズナが彼女を見かけており、彼女について言及している。

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吸血鬼の特徴である牙が見えるのでほぼほぼこの子がキクで間違いなさそう。

漫画「よふかしのうた」感想・考察

まだ見ぬ伏線と考察

夜守コウの血はなぜ美味しいのか

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物語の序盤からコウの血が美味しいという描写が多い。

どのような理由で血の味の質が変わるのは不明だが、何度も描写されていることからなにかしらの伏線ではありそう。

"若い肉体の血である"という点と"夜の血が美味しい"という点だけでは少し理由としては弱そう。

いままでも夜に若い男の血を吸ってきたことはあるはずなので。

なぜ夜守コウの血が特別なのか?という点は今後話に出てきそうなので要チェック!

なぜ七草ナズナは眷属を増やそうとしないのか

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恋バナが苦手だから、と言われればそれまでかもしれないが、ナズナがあえて眷属を増やそうとしない理由には少し弱そう。

彼女の過去になにかがあり、眷属を増やすことをやめたと思われるがどのような過去があったかは不明。

そもそも吸血鬼の彼女らは謎めいた存在であり語られていない過去は多い。

吸血鬼の秘密

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深夜に学校に忍び寄った際に探偵のアンコから語られる意味深な言葉。

吸血鬼について現状わかっているのは眷属を増やすために血を吸うことくらい。

またアンコに吸血鬼の調査を依頼しているのは誰なのか、またアンコの顔にある火傷の理由はなんなのか、など彼女については不明点が多い。

 

感想

長々書いてきてやっと感想!ばか疲れた。

「だがしかし」の作者の新作ということで、まあ多分おもろいんやろうな!と読んでみたら、やっぱりおもろかった。安定のクオリティ。

そしてなにより女の子が可愛い!

ただ美少女が出てくるだけでなく、いちいち仕草が可愛いのがグッドポイント。

恋バナが苦手で赤らめる表情とか最高。ナズナちゃんLOVE。

他の吸血鬼の女の子もそれぞれキャラが立っているので、はやくそれぞれがフューチャーされる回が来て欲しい。個人的にはハツカちゃん推し。ハツカ回はよ。

 

"夜ふかしの背徳感""夜の街の空気感"みたいなのが漫画を通じて感じることができるのもこの作品の特徴だと思う。

"夜ふかしする少年が少女と出会う"というごくごく普通な世界観に"吸血鬼"というスパイスを加えることで物語に深みを増した本作、今後の展開が非常に楽しみです!

 

 

 

最後に

名作にはかっこいい大人が出てくるという自分の中の法則があるので、ぜひ今後は澤先生がもっと登場してきて活躍して欲しい。

既刊四巻ということもあり吸血鬼の秘密やコウの血の味の秘密など、まだまだ明かされていない謎が多い。

そのへんの伏線を早く回収してくれることを待っています!!

 

"最初に吸血されてから1年"という時間的制約もあるのでそこまで長い作品にはならないんだろうなあとは思っている。

ナズナちゃんの可愛さをより長く楽しみたいので長期連載になってほしい!という気持ちと早く伏線回収してくれ!という気持ちの狭間で揺れている。

メンヘラになりそう。

 

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