
僕ってほら、すぐお腹壊すじゃないですか。
すぐお腹が痛くなるくせに、それでいて綺麗なトイレでしか用を足したくないというちょっと面倒くさいタイプの腹痛持ちじゃないですか。
どれだけ辛くても駅のトイレは汚いからといってスルーしてはよく後悔してるじゃないですか。
僕の青春時代は、トイレとビオフェルミンと過ごした日々といったら過言。
さすがに過言ではあるが、トイレと僕は切っても切れない関係だった。
思えば子供の頃からお腹を壊し続けてきた人生だった。
翌日に遠足があればお腹が痛くなったし、席替えの前日ですらお腹がぶっ壊れていた。
そしてそれは授業中だって例外でもなかった。
静まり返った教室。
いきなり襲いかかる腹痛。
授業の内容など頭に入るわけもなく。
尋常ではない量の冷や汗が流れる。
楽しい休み時間はあんなにすぐ終わるというのに、お腹が痛い時はなんて時間が進むのが遅いのだろうか。
長年の経験から、この腹痛の感じは授業が終わるまで我慢できないことを察する。
ここからが地獄である。
授業中、トイレに行くためには授業を一度中断させ、先生に席を立つ許しを請う必要がある。
先生の声だけが響く教室。
トイレに行くために先生の言葉を遮るというのはクラス全員の注目を集めることを意味する。
トイレにいくために生徒全員の注目を一身に受け、"私はこれからうんこをしてくる"と、声高にクラス全員に宣言させる現在の学校の授業形態は本当に正しいと言えるだろうか?
「先生!トイレいってきます!」
この言葉を最後の瞬間まで言うことができずに、いままで何人の同胞が志半ば、教室の片隅で散ってきたと思っているというのか!!
仮に勇気を振り絞ることができ、トイレに行けたとしても、待っているのはまた別の地獄だ。
授業中に"うんこしてくる宣言"を強要されたことによる一次被害。
そしてトイレから戻ってきた者に浴びせられるうんこコール。
セカンドレイプである。
いつだって子供は残酷だ。
大腸菌と呼ばれた人もいた。
僕だ。
先生。
あなたも子供の頃、同じ屈辱を味わったはずだ。
同じ辱めを受けてきたはずだ。
なぜ同じ苦しみを子どもたちに負わせるのか。
自分も苦しんだのだから、次の世代も同じ思いをするべきだと、そう言いたいのだろうか。
憎しみは憎しみしか生まない。
おわかりか。
憎しみが憎しみを生み、その憎しみが螺旋となり、戦争を引き起こしてきたのは歴史を見れば明白。
そうして憎しみが幾重にも重なった結果、原子爆弾が広島と長崎に投下された。
これ以上憎しみの連鎖を繰り返してはならないと、我々日本人は身を以て学んできたのではないのか。
先生、あなたは学問を教える前に、歴史を、道徳を学び直すべきではないか。
教員免許を持っていない僕が学校の先生になることを国が許してくれるなら、トイレを教室に併設することをここに約束する。
安心して欲しい。
もう誰も大腸菌とは呼ばせない。
匂いは少し我慢してくれ。
なにかを得るためにはなにかを捨てる必要がある。
それもまた学校では教えてくれない事実。
なんなら一人一便器制を採用することだって検討する。
そこまで言うなら音姫だってつけちゃう。
全員が便器にまたがり授業を受ける。
最高じゃないか!
これでだれも大腸菌と呼ばれることはない!
いいや違う!全員が大腸菌となるのだ!
トイレの神様いるならそこに正座しろ
どうもこんにちは。
すみません、ここまで前置きっつうかなんつうか・・・。
というのもね、ここ数ヶ月で最大レベルの腹痛が襲ってきたのでトイレでこれを書いてる。
冷や汗だらっだらで書いてる。
いててててて・・
もうかれこれ30分トイレの中である。
ウォシュレット使いすぎて、肛門が泣いている。
僕も泣いている。
僕と肛門。二人だけの空間。
二人が泣いている空間。
なんて悲しい場所なんだ、トイレというのは。
そもそもトイレという場所はゴールではなかったのか。
授業中に腹痛になった時だってそうだった。
授業を止め、クラス全員にトイレに行くことを告げるのは確かに辛い。
しかしその苦しみを乗り越えてトイレにたどり着く。
そうして便座に座り、瞬間、人は救われる。
そう、トイレはゴールのはずなのだ。
しかし何故、ゴールに辿り付いて尚、今僕は苦痛にあえぐというのか。
そもそもなにがいけないというのか。
僕が何をしたというのか。
たしかにさっきコンビニの蒙古タンメンは食べた。
食べた、が、である。
それがなんだという。
それがなんだという!!
お腹壊しやすい体質のくせに、辛いものなんか食べるからいけないんだってか?!
鬼!!!鬼畜米兵!!!
辛いものが好きだというのに、気楽に食べることができない人間の苦しみを考えたことがあるか!
翌日が仕事だからと食べるのを我慢しなければならない、独身男性の気持ちを考えたことがあるか!
強靭な腸を持っているお前らにはわからないだろう!!
そして我慢に我慢を重ねた挙げ句、少し位いいかと食べてみたのが蒙古タンメンだ!
そしてこうして苦しんでいる!!!
僕だって後悔している!!
ちなみに蒙古タンメンはそんなに美味しくなかった!
リスクを負ったというのに美味しくなかった!!
慰めてくれたっていいだろう!!
これ以上責められたら僕の心と肛門がもたない!!!