マッチングアプリで起きた奇跡の物語

 

以前どこかでお会いしませんでしたっけ?

 

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出会いがない!

自分に彼女がいない現実を出会いがないと言い訳している愚か者をよく目にする。

このマッチングアプリ戦国時代に出会いがないなんてことはあるはずがない。

たしかに職場に同性しかいないなんてことは往々にしてあり得るが、自分から出会いに行こうと思えば、このIT全盛時代いくらでも出会いなんて転がっている。

なので出会いがない!なんて言い訳するのはやめろ!!

 

あ、今回の記事は別にマッチングアプリおすすめ!みたいなものではないので安心して欲しい。

ただただマッチングアプリで起きた僕の奇跡の物語を見てもらいたい、それだけなんだ!

 

時は数年前に遡る。

マッチングアプリで起きた奇跡

マッチングアプリは男性だけお金がかかる。

許せない!男女差別だ!

しかしここで男性だけ課金が必要なことについて文句をいったところで現実は何も変わらないことを僕は知っている。

なので今回はここまでにするが僕は本当に怒っている!

 

なので僕は実際にマッチングアプリを使うのはは課金した1ヶ月の間だけフルコミットするようにしている。

なんの告白だ!恥ずかしい。

まあいい。

夜な夜ないいね!を送る男

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その日も僕は課金をした手前、なんとか未来のお嫁さんに出会うべく、アプリを開いては気になった人にいいね!を送りつけていた。

 

僕レベルでも何人かはマッチングする。

もちろんサクラの可能性もたくさんある。

それにマッチングはしても一言会話を交わした時点で足切りされることもよくある。

ならマッチングすんな!ばーか!

という本心を押し殺し今日も僕はいいね!を送る!

今日の僕は絶好調だ!どんどんいいね!を送りつける!!

 

すると、ある一人の女性とマッチングした。

一言会話を交わしただけで見限られるのにビビった僕は持ち前のユーモアを発揮して、興味の惹かれる話題をこれでもか!とぶん投げる。

 

10分後、その女性から以下の返答が来る。

 

以前どこかでお会いしませんでしたっけ?

 

この文面を見た瞬間、一瞬思考が完全に停止した。

しかしその刹那、脳みそをフル回転して思い出そうとする。

景色がスローモーションで動いて見える。

いつだ?だれだ!?おれはなにをした?!

なんかしらんけどごめん!!

 

そう思った僕だったが、全然思い出せない。

写真を見ても誰だかわからない。

なんなんだこれは・・。

なにが起きているんだ・・。

勇気を出して聞いてみることにする。

 

ぼく「あれ?どこかで会いましたっけ・・?ちょっとわからないのですが・・。」

 

お願いだ!勘違いであってくれ!

そう願った刹那、返答が来る

 

女の子「あれ、多分そうだと思うんですけど、、あ!多分昔LINE交換しました!送ってみますね」

 

 

LINEを?!!?交換!??!した?!?!?!

したのに覚えてないの!?!オレは?!?!?!

いいや、こここれは勘違いだ!なにかを試されているだけだ!

そう思い、多分人違いっすよ〜^^;と文字を打っていると

 

 

ラ↑インッ

 

 

?!

 

 

絶妙なタイミングでLINEが届く。

震えながら確認する。

そこには覚えのない女の子からのLINEが届いていた。

 

 

「さっきマッチングしたものです〜」

 

 

どうやら彼女が言っていることは正しいようだった。

ではなぜ僕が覚えていないのか、その答え合わせをする必要がある。

この女性はだれなのか

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LINE上でいろいろなことをお互いに確認しあい、わかったことがあるので説明しよう。

彼女、ここでは便宜上「ゆみ(仮)」としよう。

ゆみちゃんとはどうやら2年前、別のマッチングアプリでマッチングしていたらしかった。

 

この話は2年という時を経て、別のアプリで同じ人とマッチングするという、運命の出会いといっても過言ではない、奇跡の物語だったのだ。

 

僕はこの瞬間に確信する。

 

違う時間に、違うアプリで2度もマッチングする!彼女こそ運命の人だ!

 

 

しかし、ここで一つおかしな点があることに気づく。

基本的にマッチングアプリでマッチングした後にLINEへ移行するということは、結構お互いに脈アリの場合が多い。

なのに何故僕は覚えていないのか。

それはLINEにまで移行したのに、会っていないからということだ。

さすがに会っていたら覚えているはず。

 

 

ぼく「あれ、でも会ったことはないよね?」

ゆみ「はい、会ってはないですね。。」

ぼく「そっか。合う約束とかしなかったんだ〜」

ゆみ「いえ、してたんですけど。。」

ぼく「??」

ゆみ「当日私がドタキャンしちゃってw」

 

なるほど。

そういうことか。

この子と僕はマッチングした後、LINEに移行し、会う約束をして、当日ドタキャンされた。

というのがこの話の全容のようだ。

 

ただまあ僕としてもドタキャンされた記憶はなかったわけだし、過去のことだからと別に気にしてはいなかった。

それに2年越しに別のアプリで再度マッチングするとかなんかロマンチックだし!

 

2年越しに再会を果たした二人はいろいろなことを時間を忘れて話し込んだ。

なんでドタキャンしたのか、いままでどういう暮らしをしてきたか、いまどんな仕事をしているのか。

いろいろな話をした。

僕たちは空白の二年間を埋めるように、たくさんの話をした。

 

そしてどちらからというわけでもなく、2年の時を経て、再び会う約束をした。

 

待ち合わせ当日

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場所は渋谷。

 

ジャケットを羽織り、髪型をきめたぼく。

待ち合わせの10分前に到着する。

 

少し肌寒い渋谷の街。

待ち合わせの時間。

 

ゆみは来なかった。

 

 

ゆみは来なかった。

 

最後に

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これはマッチングアプリで起きた奇跡の物語。

2年前にドタキャンされた女の子と別のアプリでマッチングして、2年越し2回目のドタキャンをされた

という奇跡の物語

運命なんてものはないということを僕はこのとき学んだ。

また一つ、大人になってしまった。

予約していたお店にキャンセルの連絡を入れた僕は、渋谷の夜の街に消えていったのだった。

 

その後の彼の行方は、誰も知らない。

 

 

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