2020年春、餃子の天才が生まれた日

 

人には必ずなにかしらの才能がある。

もしその才能に小さい頃に気付くことができれば、それはきっと幸運なことだろう。

 

サッカーの才能のある子どもが、小さい頃にサッカーと出会うことができた結果、プロのサッカー選手が生まれる。

しかし、サッカーの才能があるのにもかかわらず、ピアノを習い続けてしまうようなケースが往々にしてありえるのがこの世の中だ。

 

自分のもっている才能とは別のことを続けてしまう。

趣味として続ける分には問題ないが、その道で食べていくとなると厳しい。

なのでできれば、自分に子供が生まれたら色々なことに挑戦させてあげたいと思う。

そして自分のやりたいこと才能が合致したとき、きっと幸せな人生が待っているはずだ。

 

 

そして、自分の才能に気付けることが幸福だとしたら、僕はきっと不幸だったのだろう。

 

僕の両親は理解のある人間だったので、僕がやってみたいと言った習い事を色々とさせてくれた。

ピアノ、習字、サッカー、水泳、ギター、テニスいろいろなことを経験させてもらった僕だが、これが自分の才能だ!と思えるものに結局出会うことのないまま、僕は大人になり、毎日同じオフィスに通い、昨日となんら変わらない平凡な日常を送ることとなった。

 

 

 

自分の才能に気づくことなく、大人になり毎日を惰性に過ごす。

大体の人間が僕のような生き方をしていることと思う。

そんなつまらない毎日を過ごしていた僕だったが、ついに自分の才能に気づくことになる。

 

 

あなたは自分の才能に気づけていますか?

なにも才能がないと、思っていませんか?

 

 

―――才能の見つけ方、教えます。

2020年、餃子の天才が生まれる

 

皆さんは餃子ってご存知だろうか?

いきなり才能の話から餃子の話に飛躍してしまって、驚かせてしまったことだと思う。

その点については謝る、ホントゴメン。

それに餃子はちょっと漢字が難しいと思うし、僕のブログを見てるような人は知識水準が圧倒的に低いと思うので、餃子とはなにかから説明しようと思う。

餃子(ギョウザ、ギョーザ、拼音: jiǎozi)とは、小麦粉を原料とした皮で、肉、エビ、野菜などで作った餡を包み、茹でる、焼く、蒸す、揚げるなど調理した食べ物である。調理の方法によって、水(茹で)餃子、焼き餃子、蒸し餃子、揚げ餃子などと呼ばれる。

餃子というのは食べ物のこと。

食べ物というのは、なんか口に入れて飲み込むアレ。

小麦粉で作られた皮で肉や野菜をミンチにしたものを包んで焼いたり揚げたり茹でたりする食べ物、それが餃子

とりあえず餃子とはなにかという点については、みんなだいたい同じレベルの知識水準となったと思う。

僕はこの餃子の才能があったということを先日発見したので、その時の話をさせてほしい。

餃子の才能に気づくまで~everylittlethings~

リモートワークで毎日毎日同じご飯を食べ、同じような仕事をしていた僕は突然餃子を作ることを決意した。

 

その時の僕がこちら。

 

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世界中で猛威を振るうコロナに対する国や都の一貫性の無い方針や、指針を示してくれないリーダーシップのなさにぶち切れた僕は、その怒りをぶつけるために餃子を作ることにした。

とはいえ餃子をしっかり一人で0から作ったことはないので、会社の同僚にレシピをもらい、スーパーに出かける。

レシピをもらっておいてなんだが、いろいろな食材を買ってくるのを忘れた。

そういうおっちょこちょいな部分がある。

そして本来であればここで食材の写真なんかを挟んで読みやすくするのがブロガーとしては当然なんだが、餃子の記事なんて書くとは思うわけなかったのでいちいち写真を撮っていなかった。ごめん。

  • 合いびき肉
  • キャベツ
  • ネギ
  • 生姜
  • にんにく
  • ごま油

とかそんな感じだったと思う。あとなんか入れた気がするけどごめんちょっと忘れた。

あと誰もレシピとか求めてないと思うのでそういうのは割愛させてもらう。

 

 

餃子において重要なのはなにかご存知だろうか?

それはね、

皮が一番大事だといっても過言ではない。

餃子の天才が言うのだから間違いない。

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ぜひみんな餃子を作るときはこのもち粉入りの皮を使ってみてほしい。

もっちもちになる。

そりゃそう。もち粉入っているから。

あ、餃子の天才とか言ってるけど、皮は自分で作らないんだ?^^;

という声が聞こえる。

まあ一理ある。

しかし、そこじゃない。

目の付け所が少しずれている。

人とちょっと違うって言われない?キミそういう所ある。

市販の皮で最大限に美味しく作るというジャンルにおいて僕は天才。

 

餃子を作る

 

食材を全て買ってきたら、いよいよ餃子を作っていく。

野菜を全てフードプロセッサーにぶちこむ。

フードプロセッサーを持っているというだけで、なんだか料理しそうでポイントは高くないだろうか?

フードプロセッサーを持っていない情弱は頑張って時間かけて微塵切りしてください。

 

そして細かく砕いた野菜と合いびき肉を、親の仇が如く憎しみとともに揉み上げたのがこちら。

 

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ぐちゃぐちゃ過ぎてようわからんことになっているけど、なんとなく美味しそうな気がするのはきっと気の所為なんかじゃない。

そしてこの肉と野菜をぐちゃぐちゃに混ぜたものを、もち粉入の皮で包む。

餃子作成において、最も難易度の高い工程が皮を包む工程だ。

 

 

見てほしい。この皮の包まれ具合。

 

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これだけ具がぱんぱんに入っているにも関わらず、一切具がはみ出ることのない安定感。

愛おしささえ感じるフォルム。

これが餃子実務経験0の人間の包んだ餃子だと、誰が思うと言うのだろうか。

これが餃子の天才といわれる所以。

 

 

今回は60枚も皮を買ってしまったので、すべてを黙々と包んでいく。

餃子の皮を包む工程はさながら瞑想

一心不乱に餃子のタネを皮にのせ、水を少しつけ、皮を閉じていく。

餃子と僕の一対一の空間。

他に誰も邪魔するものはいない。

餃子の声に耳を傾ける。

餃子はいつだって嘘をつかない。

社会情勢や将来の不安、そんな雑念の一切を忘れることができる瞬間。

 

 

60枚もあった皮も、気づけばあっという間に包み終わっていることだと思う。

みんなもなにか悩みがあったら、餃子を包んでみてはいかがだろうか。

宇宙の大きさにも等しい餃子を前に、自分の悩みはなんてちっぽけなものだったんだろうと思うことができるはずだ。

 

 

そして焼き上がったものがこちら。

 

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完全に天才。

初心者とは思えない焼き加減。

これを一切の予習なくこなすことができる人間がこの世にいるだろうか?

天才が作りし餃子を食べる

餃子は熱ければ熱いほど美味しい。

焼き立てをピークに時間が経つにつれ、味は落ちていってしまう。

なので焼き上がったらすぐに食べてほしい。

僕はその理論に従い、焼き上がりをすぐに食べることで無事、口内のやけどに成功した。

 

餃子を口に運ぶ。

焼き目の部分はカリカリ。

皮自体はもちもち。

そしてあふれる肉汁。

 

カリッモチジュワッ

食を表すおのまとぺが頭の中を駆け巡る。

 

味自体は点数をつけるとするなら57点

食べログでいうところの星3.02

 

いやなんというか、、下味、、?ですっけ?

それ、、忘れたんで・・。

いやでもね、下味さえつけてればね?

多分おいしかったんだと思うんだよ。

それにさ、いまが57点ということはさ、これからまだ43点分もの伸びしろがあるってこと。

自分が恐ろしい。

これ以上おいしくなるとか自分が怖い。

 

味はしなかったけど、餃子の才能は間違いなくあることをわかってもらえたかと思う。

最後に

人には必ずなにかしらの才能がある。

 

大体の人間が自分の才能に気づけずに大人になっていく。

それは、才能のある分野挑戦ができなかったことが最大の原因だ。

なのでみんなはいままでチャレンジしてこなかった分野に思い切って挑戦してみてほしい。

きっと、自分では思っても見なかったような自分の才能に出会うことができると思う。

 

 

僕は両親を恨んでいる。

なぜ餃子を習わせてくれなかったのかと。

幼少の頃から餃子を習っていれば、今頃中華の大御所というキャリアもあったかもしれないのに。

子供が生まれたらまず中華料理屋で餃子を習わせてあげようと思う。

僕と同じ悲劇を繰り返さないように。

 

 

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