コンビニエンス・ラブストーリー

 

人と会話をしなくなってから3ヶ月

僕の寂しがりメーターピークに達していた。

 

仕事ではオンライン会議を利用して人と話すことはあるものの、雑談などすることもなく。

人との何気ない会話というのを、僕自身ここまで必要としていたことに驚きつつも、どうしようもできない現状にやきもきしていた。

 

 

気を紛らわそうと目の前にあるパソコンを開く。

コロナ悲しいニュース嫌でも目につく。

嫌なニュースに目を背けているつもりでも、心は徐々に蝕まれていく。

 

こんなとき、寂しさを埋めるためにできることはなにかご存知だろうか?

唯一にして至高の方法、それはSNSかまってちゃんになること。

そうすると大体めんどくせーなと思われながらも、ある程度はかまってくれる。

 

やりすぎると嫌われるので注意だ。

 

そうして僕もTwitterでかまってアピールをすると、早速返信が来る。

 

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友達とかそんなの概念でしかないし、それは関係性を表す指標でしかなくて、そんなものになんの価値もない。てか友達ってなに?いる?なにそれ?友達?食べれんの?お金になるの?ならんよね?意味ないよね?友達とか。

 

 

 

かくして僕は他人に期待しない人間になったのだった。

今の僕は超絶クールである。

他人を寄せ付けない他人に期待しない、そんな悲しきモンスターになってしまった。

 

もう寂しさなんてどうでもいい・・。

完全に心を閉ざした僕はひとり、深夜のコンビニに向かった。

 

 

 

そこである一人の女性と出会うことになる。

他人に絶望した僕はコンビニに向かう

深夜2時、最寄りのコンビニから一つ遠く離れたコンビニに行くことにする。

普段は行かないコンビニ。

 

深夜のコンビニには僕以外の客はいなく、空調の音が虚しく響いていた。

コロナ以前のコンビニを思い出す。

人が溢れるコンビニで空調の音の大きさに気づくことなどなかった。

いかに今が非日常なんだと、改めて思わされる。

 

 

レジの中に目を向ける。

茶髪のギャルマスクをつけて働いている。

深夜な上にこのご時世だ。

ほとんど客なんて来ないんだろう。

きっと普段はメイクをバッチリしているであろうギャル店員すっぴんにマスクという格好でレジの中で携帯をいじっていた。

 

 

まあいい。

僕はもう期待をしないクール人間。

悲しきモンスターだ。

 

 

年頃の女性がいたところでなんだという。

ちょっとタイプだからといってなんだという。

今まで通り僕の人生に関係なんて無い。

いままでも、そしてこれからも。

 

 

 

そんなことを考えながら、新発売シュークリームを手に取る。

 

緊急事態宣言が発令されてからというもの、僕のストレス発散はもっぱら甘いものを食べることだった。

一人寂しくお酒を飲んだところでストレスは発散されることはおろか、いつまでこの状況が続くのかを想像してしまい逆にストレスとなってしまう。

そんな時は甘いものを食べるのが一番。

これが社会という荒波を経験した超絶クールな僕が導いた結論だ。

 

 

 

 

レジに向かう。

 

僕とギャル店員の間は薄いビニールで仕切られていた。

飛沫感染を防止するためにコンビニ側で準備されたであろうそのビニールを隔てて、僕たちは無言のやりとりを始める。

 

彼女と僕を隔てるこのビニール厚さにして数ミリ。

 

コロナ以前にはなかったこのビニールが、僕と彼女の距離を可視化しているようで、なんだかすこし悲しくなる。

 

 

 

 

ギャル店員と目が合う。

 

残念ながらもう僕は期待をしない人間。

僕はクールシュークリームお〜いお茶を差し出すと、

"余計な事をするな、僕なんてもんに構うなって言っただろう?気を使わなくていいよ。"

という意味を込めて

 

「ア...フクロダイジョブッス」

 

と伝えた。

想像を絶するほどのクールっぷりである。

 

 

 

「お釣りの方618円になります。」

 

僕に小銭レシートを差し出す茶髪ギャル。

僕はぶっきらぼうに手を差し出す。

 

 

瞬間、触れ合う。

 

 

僕の手を両手で優しく包み込む様に渡すギャル。

 

 

 

温かい。

 

 

 

 

そして僕はまた期待をしてしまう。

 

かくして他人に期待しない超絶クールな僕は死んだのだった。

 

 

 

僕はキョドりながらも、普段は言わない小粋な一言"ア..ドモッス.."という言葉を添えてコンビニを後にする。

 

 

 

 

帰路。

 

僕の心はざわついていた。

この気持はなんだろう。

心臓の鼓動がいつもより早くなるのを感じる。

 

 

いつもより少しだけ足早に、家に向かう。

 

 

 

彼女の手のぬくもりを思い出す。

 

 

ラブストーリーは突然に

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帰宅したらまず、流水手を十分に濡らします。

石鹸をつけ、手のひらよくこすります。

手の甲を伸ばすように石鹸をこすったら、指先・爪の間念入りにこすりましょう。

指と指の間しっかり洗いましょう。

そして忘れがちですが、手首までしっかりと洗うことも重要です。

ここまでしっかり洗えたら、清潔なタオル水分を拭き取り乾かします。

最後にアルコール除菌があれば、さっと手全体に揉み込むようにすれば、手の洗い方は完璧です!

 

 

厚生労働省から正しい手の洗い方についてPDFが展開されています。

こちらも目を通してもらって正しい手洗いをしてコロナウィルスの感染を国民全員で防止していきましょう!

 

 

落ちが雑

 

 

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