
日曜の昼。
なにをしても許される時間。
まだ明日の仕事のことなんて考えなくていいし、なんなら明日の仕事なんて休んじゃえばいい!という開放的な気持ちを持つことができる。
やはり人間は昼から酒を飲むためだけに働いてお金を稼いでいるんだなと再認識する。
家から一歩出ると、いままでの景色とは全く違う町並みが広がっている。
六本木からは外国人が消え、ナンパの民が消えた。
クラブからは照明が消え、外まで漏れる爆音も聞こえなくなった。
コロナによって大きく変わってしまったこの世界。
いつまでこの非日常は続くのだろうか。
近い将来、今のこの暮らしが非日常ではなく日常となる日が来るのだろうか。
そんなことを考えながら、僕はビールをコップに注いだ。
youtubeにも飽きた頃、久々にテレビでも見るかとリモコンに手を伸ばす。
テレビではコロナのニュース1色だったが、香川のゲーム規制についても報道がされていた。
ゲームのやりすぎで現実とゲームの区別ができない子供がいるらしい。
猟奇的なゲームをやり込んでいた子供が、犯罪を犯したと。
そしてニュースではその子のブログの内容が報じられていた。
その時僕は戦慄した。
どうもこんにちは。
犯罪を犯した子のブログを僕も見てみる。
たしかに少し電波っぽい部分はあるし、ちょっと痛い感じはある。
でもこれはただの日記。ただの日記だ。
こんなちょっと痛い日記、どこにでもあるただの日記。
しかし、メディアを通して報じられるとそれは一瞬にして闇に変わる。
問題はその子が犯罪を犯したとか、日記の内容が少し痛いと言う訳でもなく。
その子の起こした凶事を遡り、その日記が紹介されていた事である。
僕は自分でいうのもなんだが、至って犯罪を起こすタイプではない。
かといってなにか社会的に有意義なことができるかといったらそうでもない、世界に影響を及ぼさない無影響系ウサギである。
しかし、あらゆる可能性というものがあるのも事実。
僕が明日、突然仕事をやめて宗教の教祖になるという可能性もゼロというわけではない。
なろうと思えばなれそうなところが教祖のすごいところだ。
なので僕が明日、猟奇的な犯罪を起こす可能性もゼロとは言えない。
するとテレビではこう報じるだろう。
カトパン「先日逮捕されたnadekata容疑者がインターネットで日記を書いていたことがわかりました」
紛れもなくこのブログです。どうもありがとうございました。
するとこのブログも一瞬にして魔性を帯びる。
偏見という名の魔性を帯びる。
牡蠣しか食べない偏食家!
メンヘラ好きの異常者!
漫画が趣味の引きこもり!
そんなレッテルを貼られる。
昨日までなんの意味もなかったこのブログが、あっという間にnadekata氏心の闇に変わる。
僕のブログのタイトルは「え、あ、うん。え?」という。
何故こんな意味のわからないタイトルにしたかというと、自分でもよくわかっていない。
適当に付けた。それ以外に理由はないのだが、このタイトルも闇に変わる。
引きこもりオタク特有の吃音!
意味のわからないタイトルをつける容疑者の異常精神!!
もちろんブログなんて本当のことが全て書いているとは限らない。
実際のところ僕は本当は女性をとっかえひっかえしているにも関わらず、このブログではモテない風に装っている。
しかしこれもおそらく二重人格と思われ報道されることだろう。
真実と虚偽
本音と建前
そういうものがブログには、インターネットにはあることをわかってもらいたい。
そしてマスコミはこのような本音と建前を見極めたうえで報道するべきであり、責任がある。
このブログを見ている数少ない人たちにも、nadekataという人物を構成する情報としてこのサイトの情報を鵜呑みにすべきではない。
本当はモテるんでしょ?とインターネットで言われることの多い僕だが、悲しいことに僕、まじで女の子と会話できない。
そしてモテるんでしょ?と言われることが多いと書いたが、実際に言われたことは1度だけであり、これが見栄である。
たとえ1度しか言われてなかったとしても"よく言われる"と表現してしまうことがある。
それが僕のだめなところでもあり、かわいいところでもある。
そして真実の僕はといえば、飲み会に行っては隅っこで携帯をいじくってひとりで過ごす、子ウサギです。
そしてウサギには決して犯罪を起こせない。
最後に
毎度タイトルを付けてから書き始めるんだけど、毎回話しが脱線してしまうのは本当に申し訳ないと思ってる。
でもこれが僕のすべて。
報道というフィルターを通さない、これが僕のすべてなんだ。
結論:酒飲んでブログ書いちゃダメ